デジタリストBlog

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2004年12月09日

最新フィッシング詐欺の手口

フィッシング詐欺が横行して、クレジットカード番号やキャッシュカード暗証番号を悪用されてしまう被害が相次いでいるようだ(フィッシング詐欺がどういったものかご存じない方にはこちらの解説を参照していただきたい)。オレオレ詐欺といい、フィッシング詐欺といい、人の思い込みにつけ込んで金や情報を引き出すような詐欺のニュースを見るに付け、安全国家日本もそんな詐欺が横行する社会になってしまったことを嘆きつつも「そんな詐欺にかかるなんてマヌケだなぁ」と自分には関係ないことのように思ってはいないだろうか?

ところが、本格的なフィッシング詐欺の手口というのは僕らの想像を遙かに上回る巧妙さがある。「マヌケだなぁ」と思っていた人にもこちらのYahoo!ウォレット(ヤフーのクレジットカード決済システム)を悪用したフィッシング詐欺の手口の紹介を見て欲しい。

ヤフーからの通知を装った日本語フィッシングで何が起きていたか(高木浩光@自宅の日記)
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20041205.html

この記事を見ると、フィッシング詐欺を実行しているグループというのは実際は相当高い技術を持っており、それは(十分な知識と非常に高い慎重さを持ち合わせていれば仕掛けを見破ることは不可能ではないにしても)知識か慎重さのどちらかを欠いていればあっという間にクレジットカードの番号と暗証番号を盗み出されてしまう。

サイトの見た目で真偽を判別するのが不可能なのはもちろん、ブラウザのURL欄の表示さえ完全には信用できないということは、一般に言われている「URL欄を見て確認する」という方法ではフィッシング詐欺が防げないことだ。このメールが本当に送られてきたら、僕も引っ掛からないという自信は全然無い。

ちなみに、クレジットカードにはショッピングに悪用された場合は大抵の場合は保険が効いて悪用された分の支払いは免除されることが多い(保険はカード会社によってもことなるので、ご自分の利用中のカード会社にご確認を)。ところが、クレジットカードのキャッシング枠やローン枠をATMで悪用された場合は、この保険は大抵の場合は、効かない。

誰でもカードの契約の時には約款(契約書)の内容を承諾する捺印をして申し込んだはずだが、その約款には「正しい暗証番号を入力したカード利用は保険適用外」という旨の項目があるはずである。だからクレジットカードを普通に店頭で買物に利用するのではなくATMでの現金借入に利用された場合は(暗証番号を入力されているはずなので)フィッシング詐欺グループが悪用した分まで支払い義務が生じるのだ。

この手の犯罪に対してはいくら注意しても注意しすぎることはない。年末は金銭に絡む犯罪も増えがちな時期。くれぐれもご注意を。


オマケ
オレオレ詐欺の方も手口の巧妙さは日進月歩(?)。バリエーションも増えている。一例を挙げると、

  • 医師妻に夫が犯した医療ミスの示談金を求める
  • 高校教師妻に、夫が女子生徒にアンナ事やコンナ事をしてしまったと示談金を求める
  • ヤフオクの落札者を装って、送ってもらった商品が壊れていたと言い掛かりをつけて新品を弁償させる
  • 小学生がお婆ちゃんに電話を掛けてお小遣いをねだる、オレオレならぬ「ボクボク詐欺」(笑

などなど…。これも多くの人は「自分は引っ掛からない」と思っていることだろうけれど、実際にこの電話がかかってくると結構騙されてしまうそうだ(実体験!オレオレ詐欺の手口参照)。騙されないと思っている人は、神奈川県警のサイトで公開されている実際の電話のやり取りを聞いてみて欲しい。オレオレ詐欺のナマやり取りがmp3ファイルで公開されている。この電話の主も、実にレベルが高い詐欺師である。orz

実体験!オレオレ詐欺の手口
http://junsui.txt-nifty.com/filtration/2004/08/post_22.html
神奈川県警察 オレオレ詐欺にご注意を
http://www.police.pref.kanagawa.jp/mes/mesc2001.htm

Posted at 2004/12/09(木曜日) 1:41

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