デジタリストBlog

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2005年01月22日

自転車操業からオークション詐欺に走るメカニズム(2)

昨日の続き。自転車創業をしているヤフーオークション出品者には、自転車操業の特徴がある。

この自転車操業に使われるのは新品の店頭販売価格とヤフオクでの落札相場の差が小さい電機製品などであることが多い。パソコンやプレイステーション2などはその王道で、最近だとiPodやドラクエ8、PSPなども利用されている。普通に出品されている物との違いは、「納品は○月○日となります」「入金から納品までお時間を頂きます」「入金後に仕入れを行うので品切れの場合は返品いたします」という文言。これらがあれば要注意だ。今ならまだヤフオクで「PSP」で検索すると「納品は3月○日となります」という商品を見ることが出来る。

このクレジットカードを使った自転車操業となると、新たな収入源を確保しない限りはいつかは破綻することが確実(なぜなら仕入れ価はヤフオク相場より高いから)だ。足を洗って真面目に仕事をし始める人は良いのだが、自転車操業中の人の一部はヤフオク詐欺に走ることになる。

自転車操業を長期間やっていた人が転ける時は壮大な詐欺劇が起こる。詐欺で一人を騙しても100人を騙しても、ヤフオク詐欺の場合は詐欺であると発覚するのに掛かる時間はほとんど変わらない。だから「もういよいよダメだ」となったら、「納品は2ヶ月後」というように時間を稼ぐための伏線と共に大量の人気商品(今ならPSPなど)を破格値で出品し、膨大な数の落札者に大量の入金をさせる。商品の発送日が来てももう商品の入荷のための資金がないので商品の発送は出来ず、大量の詐欺被害者を生むことになる。

ヤフー当局はほとんど詐欺に対して何もやってくれない。オークション詐欺に対する保証機構があることはあるのだが、実際は非常に手続きが面倒な上にほとんど頼りにならない。僕自身、2年前に友人の商品を代理落札して詐欺に遭ったときにこの補償制度が名前だけでほとんど役に立たないことを痛感した。そこで、詐欺から身を守るのは自分しかいない。

高価な商品は信頼できる出品者からしか買わないというような基本事項を守るのはもちろんだが、その他にも「入金から納品までの期間が異様に長い」「売切ればかりで手に入らない人気商品が破格の安値で複数個出品されている」「評価欄をみてもこれまで大量出品の実績があまりないのに、突然大量の出品を始めた」などは転ける寸前の自転車操業である可能性もあるから気を付ける必要がある。パソコンなどの高額商品に入札する前に2ちゃんねるのオークション板を訪れれば詐欺や悪質出品者・DQN出品者はIDを晒し上げにされているので要注意IDをチェックすることもできる。また、取引相手に関しても電話番号を確認する、口座番号をヤフーのブラック口座一覧から検索する、などの自衛策を採ることが出来る。

何にせよ、「馬鹿とヤフオクは使いよう」ってこと。リスクも潜んでいるが、うまく使えばこれほど便利な個人取引市場はない。うまくつきあえるようにしてゆきたいものだ。

Posted at 2005/01/22(土曜日) 0:00

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