デジタリストBlog

« 前の記事 | トップ | 次の記事 »

2005年02月10日

UD癌白血病解析プロジェクト

日本人の3割は、癌で死ぬ。

癌は非常に重い病気。それでありながら癌に苦しむ人は多いもんだから、癌の治療薬の開発には非常に大きな額のお金と非常にたくさんの人材、そして非常に多くの知恵や手間がかけられている。だけど、その開発の道のりは遠い。彼らは、あなたの手助けを必要としているかもしれない…

治療法の開発のために膨大なデータの解析が必要とされているが、これは現在眼科医初の研究機関が保有している高性能コンピューターで計算しただけだとなんと1000年以上かかっても分析し尽くせないほどの量にもなるらしい。癌治療法開発はそのプロジェクトの大きさ故に調査すべきデータ量もとんでもない大きさになっているのだ。

そこで生きてくるのが、一般市民の手助け。

グリッドコンピューティングという技術がある。これは大きな演算処理を小分けにして多数のパソコンに配分して演算し、その結果を集計してやることで、分散したたくさんのパソコンをまるで巨大なスーパーコンピューターのように使う技術だ。これを使うとふつうのパソコンでも数うちゃ当たるってなもんで大規模な計算ができるようになる。

これを使って、先の大規模な癌開発プロジェクトの計算処理をいうのが、このUD癌白血病解析プロジェクト。専用のソフトウェアをインストールしてパソコンに入れておくだけで、そのパソコンの余剰能力をグリッドコンピューティングの能力として貸し出すことができるようになる。つまり、あなたのパソコンを癌解析プロジェクトの一員として参加させることができるようになると言うことだ。

必要なのはソフトのインストールだけ

UDサイトからソフトをインストールして、メンバー名を設定する。それだけでこのグリッドコンピューティングが開始する。パソコンを使っているうちはこのUDソフトは休止状態になっている。そしてパソコンで何も作業を行っていない状態になるとパソコンの余剰処理能力を検出して演算を開始する。また再びパソコンを使い始めるとUDは自動的にまた休眠状態に戻る。

そんなわけで、このソフトをインストールしていても普段はほとんど何も意識することなくパソコンを使える。今までとちょっと違うのは画面右下のタスクトレイにUDソフトの青いアイコンが表示されていることくらい。

ポイントがついてゲーム感覚でも参加できる

ソフトウェアは解析課題を自動でダウンロードしてきて解析を始める。パソコンの処理能力によっても変わるが一つの課題をやり遂げるのにかかる時間は僕のデスクトップパソコン(athlonXP2800+ 1024GB)で3時間くらい、ノートのMURAMASA(pentium3-500 128MB)だと8時間くらいはかかる。一つの課題を終えるとソフトウェアが自動的にその計算結果を提出して新しい次の課題をダウンロードしてくる。

提出した課題数がリザルトとしてカウントされ、またそれぞれのリザルトにパソコンや回線の能力と演算終了までに要した時間などからポイントが算出される。僕はこのUDを使い始めて約3週間。現在約50リザルト、約12000ポイントがたまっている。このリザルト数、ポイント、そして累積解析参加時間は世界中のUD参加者でランキング付けされる。UDリザルト数をランキングしているサイトなどもあって、ゲーム感覚でポイント集めができる。

チームでUDに参加する

このリザルト、ポイントランキングにチームで参加することができる。チームに参加しているメンバーの合計リザルト、合計ポイントでランキングにも参加できる。数人でチームを組んで、職場単位でというような参加の仕方ができるということだ。

このチームで、メンバー数50000以上、リザルト数でもポイントでも累積演算時間でも世界一位に君臨し続けているチームがある。「team2ch」というチームは日本の「2ちゃんねる」出身のチームだ。誰でも簡単に参加でき、その人数を武器に圧倒的なポイントを上げている。累積演算時間は数万年にたっしている。またteam2ch内に板別支部があり、2ちゃんねるの板ごとにもリザルトやポイントの競争ができる。ラウンジなどは参加者が万の単位でおり、一方板によっては参加者一人というようなところもある。

人数が多いだけに、英語でしか解説のなかったUDに関して日本語の解説ページを作っているのもteam2chだ。このチームに参加してもしなくてもソフトウェアの使用法などで参考になる部分は多いはず。UDリザルト数を使って癌解析に参加したいと思った人は、ぜひ下記のリンクからサイトをのぞいてみてほしい。

http://ud-team2ch.net/

Posted at 2005/02/10(木曜日) 0:00

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます

« 前の記事 | トップ | 次の記事 »

« 前の記事 | トップ | 次の記事 »