デジタリストBlog

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2006年02月05日

中国Googleの検閲を見て

MSNやYahoo!に続いて、検閲など検索結果に人為的な思惑が入ることを極度に忌み嫌っていたはずのGoogleまでもが中国向けの検索で天安門事件や法輪功などについて検索しても結果が表示できないようになっている。で、果たして我々が使っているインターネットの情報はどうなんだろう?
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0602/04/news004.html

中国のGoogleが中国政府・当局にとって都合の悪い情報を排除するようになっているということは中国の国外にいる我々は知っていても、多くの中国国民はこのような検閲が存在することは知らないはずだ。検閲によって「無毒化」された情報しか見聞きしていないにもかかわらず、自分たちが接している情報はそのようなフィルターを通ったあとのものだということは知らないので、何も不満に思うことなく生きていることだろう。

じゃぁ日本で僕らが使っているGoogleってどうなの?ってことになる。多くの人は「日本で使っているGoogleには検閲なんてあるわけないじゃん」と思っているかもしれないけれど、それは中国国民が「中国のGoogleが検閲されているなんて聞いたことないよ」というのと同じレベルでしかないかもしれない。要するに、もし日本のGoogleが検閲後のものであったとしても僕らはそれを知るすべはない。そして、検閲なんて存在していないと妄信したまま何気なくネットで「無毒化」された情報だけを見ているのかもしれない。

そもそも北朝鮮の国民だって自分たちの国が世界の標準からどれくらい国民の様々な権利が抑圧されているかは知らないことだろう。そして日本は鬼畜でヒドい国だという情報統制を受けて何気なく暮らしているはずだ。日本人は北朝鮮の体勢を見てひどく民主化が遅れた国だと思っていて、自分たちのような民主国家になるべきだと思っているけれど、それはもしかしたら日本の外にいる人から見たら日本国民はずいぶんとコントロールされた意識しか持っていないかもしれない。あくまで、もしかしたらの話ではあるが。

現実に日本のGoogleにも「Google八分」というものがある(http://www6.big.or.jp/~beyond/akutoku/topic/index.html#0115)。これはスパム行為などネット秩序を著しく乱すとGoogleが判断したサイトがGoogleで検索できなくなるというものだ。今のネット社会においてGoogleの検索結果から排除されるというのはそのサイトを殺したも同然である。Googleは公平で恣意的な操作を徹底的に排除した検索エンジンを運用していると思われがちだが、実はこういう恐ろしいこともやっているのだ。僕らが見ているネットの情報は実は不当にゆがめられたものであるという可能性もある。もちろん普段はそんなことを意識する必要はないけれど、そういうことはアタマの片隅に置いておいても損はない。

Posted at 2006/02/05(日曜日)10:38

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