デジタリストBlog

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2006年03月16日

悪いのはWinnyじゃないのに…プロバイダによるWinny規制強化

恐れていたことが現実になった。ぷららがWinnyの通信によるパケットを完全に規制すると公表した。これまでもWinnyに帯域規制をかけるプロバイダは存在したが、ここまで堂々としかも完全規制という強い態度に出ることはなかった。悪いのはキンタマウイルスであってWinnyではないのに。
http://japan.cnet.com/news/sec/story/0,2000050480,20098782,00.htm
http://japan.internet.com/webtech/20060316/1.html

まるで安部官房長官からのお墨付を得たかのように堂々とWinny規制を発表してしまった。政府が一つのソフトウェアに対してこの態度を取るのもあまりお利口な行為ではないと思っていたが、プロバイダもまるで悪いのはWinnyと断定してしまっている点がタチが悪い。

確かにこのところ急増しているパソコンからの情報漏洩にはWinnyが深く関与していることは間違いなく、正しい知識がないままにWinnyを使い始めた初心者の急増がこの情報漏洩ブームに拍車をかけたのは本当なのだから仕方がない。もともとWinnyは「ポートを開く」という技術的な「敷居の高さ」のためにパソコンにあまり詳しくない人は手を出しにくい、言ってみれば玄人やパソコンマニアの特権領域的なものだったはず。それがWinny解説などを特集する雑誌(ネ○トラ○ナーとか)を読んだパソコン初心者が責任を負わないまま買ってにWinnyを使い始めたのが爆発的なブームの元凶か。

という点ではWinnyの開発者である47氏(2chでのコテハン。本名は東大院元助手の金子氏)を京都府警が逮捕したことがWinnyの名を世間に知らしめたということを考えると、今回の情報漏洩ブームのきっかけを作ったのは京都府警にも若干の責任はないとは言えない!?

それはともかく、あくまで悪いのはキンタマウイルスと正しい知識がないままWinnyを使うネットワーク素人。ソフトウェアは何も悪くはない。まるで交通事故が起こったらその自動車メーカーのクルマが使用禁止になるような、あるいは包丁による刺殺事件が起こったら国内での包丁が使用禁止になるような滑稽さのある行為だ。

もともとぷららはこういうアングラなことに対してはいつもキツい態度を取ってきたプロバイダなので2chなどでは嫌われ者のプロバイダではあった。ぷららの今回の規制の公表は、上記の例で言えば自動車関連ウェブサイトの閉鎖やネットショップでの包丁通販禁止のようなものであって、Winnyがなんたるかを知らない素人ならともかく、Winnyが何であるかをわかっている人から見たらぷららの行いは暴挙でしかない。

Posted at 2006/03/16(木曜日)18:18

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