デジタリストBlog

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2006年04月06日

珍事?最強?MacのハードウェアとWinのOSを実現する「Boot Camp」

ついにこの日がやってきた。Mac上でWindows XPが動く、それもエミュレーター上での起動なんかじゃなくてネイティブにWindows XPが動くらしい。
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20100475,00.htm

なぜあのMacがこんなにも態度を変えてしまったのかかえって不気味なほどにこのごろのAppleは物わかりがよい。Intel Macが登場したときからMacのハードウェア上でWindows XPを動かそうとする人々はいたし、実際に起動させてしまった人もいた。そしてAppleは当然その動きを警戒してAppleマシンにMac以外のOSが起動しないようにするんじゃないかという動きもあった。

なのに、それなのに、Appleはいったいどうしちゃったの?「われわれがIntelプロセッサを採用したことから、Appleの優れたハードウェア上でWindowsを動かすことに多くの顧客が関心を示している。」というだけの理由で「Boot Camp」という太っ腹なアイテムを提供してしまうとは。まるで、昨年まであれだけ無愛想だったイチローが、ドラマに出てWBCに出ただけで「イチローの中の人」が変わってしまったかのように性格が陽気でファンサービスのできる野球選手になってしまったのと同じで、頑固で一途だったAppleとMacが急にものわかりがよい好々爺になってしまったのは驚きと言うしかない。

しかしMacユーザーからは賞賛の声が上がっているらしい。
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000047674,20100416,00.htm
これまで自分がMac育ちであったばかりに使うことができなかったWindowsのアプリ群をMacマシンでも使えるようになれば、格段に仕事がやりやすくなる。Windowsのマシンを別途購入せずにその膨大なソフトウェアが使えるのだから、考えてみれば歓迎の声が上がるのは当然だ。

しかし、AppleはWindowsユーザーのMacへの移行を促進するためにこの「Boot Camp」を提供するというようなコメントを出していたけれど、本当にそんなに上手く行くのだろうか?僕の勝手な推測によると、MacユーザーがBoot CampでWindowsアプリに触れる→Windowsアプリのラインナップに惚れる→次第にMacから遠ざかる→MacユーザーのWindowsへの流出…という、Appleの青写真とは逆の流れが起こりそうなのだけどねぇ。Cnetの記事中にも「Boot Campのせいで、「Photoshop」のAdobe SystemsなどのソフトウェアメーカーがMac専用版を開発しなくなるのではないかと懸念するユーザーも存在している。」という記述があるけれどまさにこれがドンピシャで当たるんじゃないの?

とにかく、MacとWindowsの間にあった高い高い垣根は大幅に低くなった。これからは「バイOS」という両刀遣いも増えるだろう。それは歓迎すべきなことなんだろうけれど、ブラックバスが国内の湖に入ってきて国産魚が減少したような現象が起こらないとは言えない。いまやMacハード面ではともかく、ソフト面では保護すべき弱者なのだということは心の片隅のどこかには置いておかねばなるまい。

Posted at 2006/04/06(木曜日)14:09

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