デジタリストBlog

« 前の記事 | トップ | 次の記事 »

2006年04月21日

IPAと金子氏が静かに火花を散らすWinny論争

Winnyは悪か?このところの情報流出やソフトウェアそのものの脆弱性などに対してどう対処するのか、これは日本のインターネット全体を取り巻く重大な問題となっているが、この問題について情報処理推進機構(IPA)とWinny開発者の金子氏が静かな論戦?を広げたみたい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060421-00000022-imp-sci

両社ともメンツと大人の事情があるからここで自分の主張を引き下げるわけには行くまい。そりゃそうだ。ってなもんで、IPA側はただ「Winnyの使用を中止しなさい」と繰り返すばかりだし、開発者の金子氏はその脆弱性を修正する技術や方法を知っているのかもしれないが、頑固に「(逮捕事件以降、Winnyソフトウェアの今後の改良は禁じられているから)脆弱性の修正もバグ取りもしない」という立場を貫いている。

それで結局、Winnyの開発はバージョンWinny2.0β7.1の段階で数年間も完全に止まった状態になっているわけだが、(まだ一般には知られていない)セキュリティホールがこのバージョンにあったとすると日本中で何百万人かはこの脆弱性のあるままのアプリケーションを走らせていることになる。なんとも物騒な話じゃぁないか。

IPAがいくら「Winnyを使うな」と言ったところで、Winnyを現在使っている人たちはある程度グレーゾーン(しかも極めてブラックに近いグレー)を踏んでいることは覚悟の上でやっているわけだから、そんな勧告に従うとはとても思えない。逆に、金子氏にセキュリティ修正版のWinnyの開発を認めればこの危険性に関しては是正されると思われるが、それはWinnyの利用を認めることになったりWinnyの普及を促進してしまったりしてこれまたよろしくないと考えている人たちがいる。結局、前に進むも後ろに引くもできぬ状況に陥って身動きが取れない。

ところで、世の中には金子氏が開発した最新版Winny2.0β7.1より新しいバージョンナンバーであるWinny2.0β7.2、2.0β7.26などが出回っている。2.0β7.2は金子氏逮捕後に有志によって開発されたとされ、さらに一部の有志がそれを改良したのが2.0β7.26とされているが、金子氏逮捕後に警察がオトリとして捜査のために新バージョンを作って送り出したというとんでもない噂も出ていて、むやみに「新しいバージョンほど良い」と信じ込むのも考え物という説もある。いずれにしても、使うこと自体がハイリスクなソフトウェアであることは間違いない。

Posted at 2006/04/21(金曜日)21:37

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます

« 前の記事 | トップ | 次の記事 »

« 前の記事 | トップ | 次の記事 »