デジタリストBlog

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2006年04月25日

CNET japanのコメント受付開始はネット文化の成熟を示す、の一考

なんとなくCNETを見ていて偶然気がついた。Trackbackはこれまでも受け付けていたCNET japanだが、いつのまにかCommentも付けることができるようになっている。ネット上の話題をより自サイト上で盛り上げようという狙いか。
http://japan.cnet.com/news/

CNET japanはインターネット上のIT関連ニュースを使えるサイトとしてはかなりの大手でYahoo!ニュースなどにも情報を提供しているが、そういうニュース提供サイト大手としては珍しく、ブログが人気を博し始めた2004年頃からTrackbackを受け付けていたように思う。初めはずいぶんとTrackbackスパムも多かったようだけど、日本のブログユーザーのTrackbackの理解のレベルが低いことはみなさんもご存じのところなのでCNET japanの中の人もずいぶんとご苦労なさったことと思われる。

言うまでもなく、Trackbackの理解の低さというのはTrackback先へのリンクを貼らずに一方的に自分のブログへ読者を誘導する目的で貼る一方通行リンクのことを言っていて、これは本来は「とあるブログのエントリーの続きや議論の発展をこちらで述べていますよ」という誘導であるから引用元や議論の起こりを明示するのはエチケットの基本でもあるのだけれど、Trackback先へのリンクを貼らずにPingを送ってくるブログは少なくない。

とはいえ、CNET japanもTrackbackを受け付けるようにすれば読者も喜んで集まってくることを経験的に知ったのか、ある程度のスパムには対抗できるフィルタと根性を持ったのか、今度は一般的なブログにあるようなCommentの受付も始まった。これでCNET japanの読者はCNET japanのサイト上で自由(ある程度の良識は必要だが)にITニュースについて議論することができるし、ここでの情報交換がさらにCNET japanの発展に繋がると判断したのだろう。

こういう大手サイトでTrackbackとCommentの受付ができるようになるということは、ディベート大国アメリカほどではないにせよ、日本でもそれなりにブログによる意見主張の文化が高まってきたと言うことでもあるように思う。日本のアメリカナイズが進んだだけなのかもしれないが、ある程度ネット上の知識とエチケットと良識がなければTrackbackとCommentの受付なんてやってられないことを思うと、日本のネット文化の成熟を表しているようでもあり嬉しいことだ。もっとも、まだまだCNET japanのようにある程度ネットリテラシーの高い水準の層が集まるサイトでしか見られていない現象なので、このネット文化の成熟が老若男女の日本全体で起こっているのかどうかと言う疑問は残るが。

Posted at 2006/04/25(火曜日) 2:00

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