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2006年11月20日

楽天オークションの匿名エスクローを余裕で高みの見物のYahoo!

楽天オークションが匿名エスクローサービスである楽天あんしん取引などを含めた新しいオークション形態を発表・施行して1週間ほどが経った。それに対して、現在日本国内のオークション市場で一人勝ちになっているYahoo!が余裕の高みの見物のコメントを付けている。
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/11/17/13988.html

ある程度の商品価格がある場所などは送料が多少高くてもカバーできるからかそれほど影響は出ていないが、カテゴリによっては(たとえば古本カテゴリなど)ほぼオークション市場の壊滅に近い状態になっているところもある。総じて、エスクローサービスが浸透するが早いか楽天が音を上げるのが早いかの我慢比べになっていると言えなくもない。

ぶっちゃけ、Yahoo!側は今回の改定で楽天が転けると踏んでいるんだろう。それで、「まあ、お手並み拝見と行くか」と余裕の構えでいるのだろう。「当社でも数年前から検討している」というが、数年前から検討しているのに未だに導入していないというのは、Yahoo!は匿名エスクローサービスではシェアを獲得できないとよくわかっているからなのだ。

というわけで、2ch住人も楽天オークションが成功するとはあまり思っていないし、Yahoo!も楽天オークションが成功するとはあまり思っていない。入札者にしてみれば入金エスクローが効くところで商品を受け取ることが出来る上に、受取後の返品の権利までほぼ保障されているというのだから、至極「あんしん」であることは間違いないが、それだと出品者が集まらないために結局魅力的な商品が市場に供給されず、入札者にとっても決して幸せになれるオークション市場とは言えなさそうだ。

だいたい、小物でも1,000円近い送料がデフォルトになっていて、しかも発送は郵便局で楽天のIDを告げて手渡し発送限定、となると出品者から敬遠されるのは当たり前も当たり前。これでは楽天オークションはほとんど商品が出品されていないWANTEDオークションのようになる可能性だって十分にあるのだ。

というわけで、楽天オークションはYahoo!がこれだけの余裕を見せていることを知ったら「自分たちはもしかしてYahoo!内では成功するとは見なされていなかった場所に手を出してしまったのかも知れない」というように、ちょっとは危機感を抱かねばならない。今回の改定がいったい誰に歓迎されているのか、よく考えてみて欲しい。たぶん、Yahoo!を初めとする他のオークションの運営者が、楽天の自爆することを期待して、いちばんこの改定を歓迎してしているのだろう。

Posted at 2006/11/20(月曜日)15:33

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