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2007年12月01日

12月1日より、イーバンクのATM手数料が大幅改悪

ネット専業銀行の中でもこれまで手数料の安さで人気を集めてきたイーバンクが、リテールユーザーからは極力手数料を取らないという方針を急遽転換してATMでのイーバンク利用手数料を大幅に改悪した。これは12月1日から適用され、これまで無料で入出金できたセブン銀行ATMなどでもイーバンク利用の敷居は随分と高くなってしまう結果となった。

<改定前>
セブン銀行ATMでの入金…何回でも無料
セブン銀行ATMでの出金…何回でも無料
ゆうちょ銀行ATMでの入金…何回でも無料
ゆうちょ銀行での出金…所定回数無料、所定回数超過後は1回200円(税込)

<改定後>
セブン銀行ATMおよび、ゆうちょ銀行ATMでのご利用
…入出金合計で所定回数無料、所定回数超過後は1回210円(税込)
※ご利用の銀行や取引内容(入金・出金)に関わらず全ての利用が対象
所定回数は、保有カードにより、以下のとおり。
・イーバンクマネーカード(ゴールド):入出金合計で月5回まで無料
・イーバンクマネーカード(クラシック):入出金合計で月2回まで無料
・イーバンクカードOMC:入出金合計で月3回まで無料
・イーバンクカードジョーヌ:入出金合計で月3回まで無料
・イーバンクキャッシュカード:入出金合計で月1回まで無料

普通にイーバンクに口座を開いただけだとすれば所有している口座はイーバンクキャッシュカードであると思われ、その場合は月間1回しか無料でATMを使うことは出来ない。入金も含めて、2回目以降は210円の手数料を取られることになる。これまではセブン銀行ATMは何度使っても無料だったことを思うと、これは厳しい制限だ。

ソニー銀行のように月4回まで無料というのなら普通のライトユーザーはほとんどが制約なく無料でATMを利用することが出来そうだが、月に1度では何かお金が必要となったときにATM利用手数料を徴収されることになる可能性はかなり高い。

イーバンク銀行はこれまで、ATM利用手数料や口座維持手数料の無料であると言うことをメリットとしてジャパンネット銀行などと競争を展開してきた。気軽に財布代わりに利用できるという点が、ヤフオクなどでもイーバンク普及が進んだ勝因の一つである。財布代わりに使って欲しいというイーバンクの姿勢に答えて本当に財布代わりに使ってきた一般的なユーザーからしてみれば、屋根に上がらせてハシゴを外すというような改訂に思えなくもない。

ATM利用手数料が無料であることに甘えた月間何十回といった無茶なATM利用や毎日ATMを使うというようなユーザーの存在がイーバンク銀行にとって負担となっていたのだとすれば、制限は月に1度でなく月に5回程度にしておけば良かったものを。今回の改訂はイーバンク銀行離れを促すことになりそうだ。イーバンク銀行離れが進めばイーバンク銀行内での相互振込無料というメリットを生かせなくなり、さらなく悪循環を呼ぶ。

今回の遠因には、世界中の金融機関を震え上がらせたサブプライム問題が隠れているのではないかとも噂されている。イーバンク銀行がこの問題でダメージを受けて、その損失を補うためにユーザーから徴収する手数料を増やすのであれば、これまでイーバンク銀行が成功してきたビジネスモデルを壊すことになりそうで、ユーザーの一人としても非常に惜しいことだ。

Posted at 2007/12/01(土曜日)12:28

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