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2007年12月22日

ANAカードのマイレージ移行手数料の仕様変更

マイレージを貯めるという点でクレジットカード愛好者の中で人気の高い航空会社系クレジットカード。その中でも際だって愛用者が多いのがANAカードで、クレジット板@2ch掲示板でもANAカードのスレッドの伸びは群を抜いている。その人気のANAカードが、来年からマイレージ交換の仕様を変更して敷居を高くしようとしているようだ。
http://www.ana.co.jp/amc/news/mileage_ikou/index.html

これまではANA-VISAカードに「マイ・ペイす」という三井住友カードのリボ払い機能を付加すれば1000円のカード利用あたり20マイルのANAマイレージを得ることが出来た。この還元率の高さがこのクレジットカードの人気の原動力となっていた。ワールドプレゼントポイントからANAマイレージへの移行のためには2100円/年の固定コストがカード年会費(2100円/年)の他に必要で、4200円/年の固定コストを賄うためには21万円/年のカード利用が必要だった。1%の還元率の年会費無料カードは他にも沢山あるので、2%の還元率のANA-VISAカードでこの固定コストをまかなおうと思えば42万円/年のカード利用が要ることになる。42万円であれば、ガス・電気・プロバイダ・携帯電話にプラスαで到達できない額ではないので、メインカードとして利用すればこの高還元率の恩恵にあずかることができていた。

来年からはワールドプレゼントポイントからANAマイレージへの交換に要する交換手数料が6300円/年に増額される。このままでは固定コストが8400円/年になり、年会費無料で還元率1%のカードとの差を埋めようと思えば84万円/年の利用が必要になる。厳密には、三井住友カードには50万円/年以上の利用でボーナスポイントが付くV1・V2・V3という制度があり0.1~0.2%程度のポイントの上乗せが期待できるが、このボーナスポイントはANAマイレージへの交換ができないという縛りがあるので恩恵は小さい。

2008年度に限っては、クレジット明細をWeb明細に変更すれば6300円のマイレージへの交換手数料のうち4200円分がキャッシュバックされるというキャンペーンを張っており、このおかげで来年1年間はWeb明細を利用すれば今年までと同じコストで同じ還元率の恩恵にあずかることができる。2009年以降は、月7万円以上というヘビーユーザーでなければANAカード以外のカードを選ぶほうが得という時代になるかも知れない。

そもそもマイペイすによる獲得ポイントボーナスの制度がいつまで継続されるかという見通し自体が明るくない。手軽に利用できる高還元率クレジットカードであったANAカードも、着実に「フツウのカード」に変わっていっているのだと言わざるを得ない。

Posted at 2007/12/22(土曜日)13:54

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