デジタリストBlog

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2008年05月11日

人力対スパコン。蛋白質構造解析で人力を用いてスパコンに挑む

d20080511.png蛋白質の構造解析には膨大なコンピュータ資源を要することはよく知られているけれど、この分野に「人間の直感」を導入すればどうなるか。スパコンよりも良い成果を出すことを目標に、人間の直感を集めて蛋白質の構造解析を進めようとするワシントン大学のおもしろい試みがあるそうな。よりよい蛋白質構造を編み出せば高得点が得られるゲームを開発し、世界中の暇人に研究に参加してもらおうという魂胆だ。

タンパク質パズルで医療に貢献、米大学がゲーム開発(IT media NEWS)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0805/09/news114.html
タンパク質パズルはスパコンを超えるか?(Slashdot Japan)
http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=08/05/11/007256

人間の脳がコンピュータの演算能力に換算してどの程度になるのか、簡単に言うのは難しそうだけれど、このワシントン大学の取り組みでは本気で人間の直感がスパコンの演算能力を超えるのではないかと研究されているようだ。蛋白質の構造解析でスパコンに挑むという分野では、多数の個人用パソコンの演算能力をグリッド的に集めて利用する「UDがん研究プロジェクト」というものがあり、実は2ちゃんねらーで構成されるUD-Team 2chが大きな成果を上げている(演算能力寄与ポイントで実は世界一の成果を上げているのがTeam 2chである)。ただしUDがん研究プロジェクトでは多数のパソコンを集めた分散コンピューティングによってスパコンを超える成果を上げようというもので、これはコンピュータとコンピュータの競争という点ではあまり新鮮味がない。今回のワシントン大学の研究は、スラッシュドットジャパンの言葉を借りれば「三人寄れば文殊の知恵、を地でいくプロジェクト」である。

このゲームで高得点を上げるほど、蛋白質構造解析の研究が進むということで、参加者数が増えれば本当にスパコンを超える成果を上げられるかもしれない。蛋白質構造解析ゲームの名は「Foldit」で、遊び方は(英語だが)Youtubeで解説されている(→参照)。

Posted at 2008/05/11(日曜日)11:22

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