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2008年09月08日

イーバンク銀行の振込手数料値上げに思うこと

Yahoo!オークションのユーザーにとって強い味方であったイーバンク銀行が9月22日より振込手数料を値上げすることとなった。他行宛30000円以上の振込は手数料が160円から250円となり、一般の都市銀行と比べても全くオンライン銀行としての優位性が感じられないものとなってしまっている。このほか、メルマネの一部手数料値上げなども重なっている。
http://www.ebank.co.jp/kojin/news/important/information_226.html

Yahoo!オークションのユーザーとしてオンライン銀行に重要な要素は、土日祝日や夜間の即時振込が可能であること、同行内手数料が無料であり、他行宛振込手数料も格安であること等である。またコンビニATMが(たとえ月一定回数までであっても)無料で利用できるなど入出金が便利であることも重要な要素である。同行内振込手数料が無料であることのメリットを生かすためには、その銀行を使っているユーザーの絶対数が多いことも無視できない(例えばソニー銀行は同行内振込手数料が無料であるが、Yahoo!オークションユーザーでの普及率が必ずしも高くないのでオークションに優位とは言い難い)。

そういう意味でイーバンク銀行は一時は最もYahoo!オークションユーザーに多用されたオンライン銀行であった。Yahoo!と提携して口座数を伸ばしたジャパンネット銀行に比べて口座維持手数料や同行内振込手数料の点で優位性を発揮していた時代があった。ところがメガバンクなどがオンラインバンキングに力を入れるようになり同行内振込手数料やコンビニATM手数料も条件付きながら無料であることが多くなってきた点でイーバンク銀行の優位性はかすんできて、さらに(おそらくサブプライムショックの影響で)イーバンク銀行の経営に疑問符が付くようになるとイーバンク銀行はサービス縮小を余儀なくされた。イーバンク銀行は今ではYahoo!オークションのヘビーユーザーからは見放されつつある。

そして今回の手数料値上げ。いまではイーバンク銀行はすっかりと人気を失っており、このままではメガバンクや住信SBIネット銀行に、あるいはYahoo!かんたん決済などの非銀行的送金手段に取って代わられてしまうだろう。まるで方丈記のような、決済手段のトレンドの移り変わりの速さを感じさせるニュースだった。

Posted at 2008/09/08(月曜日)20:56

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